小さい家のメリットと建築費用

近年人気が高まっているのがコンパクトハウスと呼ばれる小さい家。

 

狭い土地を有効活用した、面積の小さい住まいで、必要最低限の間取りと設備で構成されています。

 

昔は広くて豪勢なマイホームがもてはやされていましたが、経済状況やライフスタイル、価値観の変化により、必要なものだけあるシンプルな暮らしを好む人が増えています。

 

もちろん、広くて豪華な家も素敵ではありますが、小さな家の方が優れている部分も多くあります。
今回は、コンパクトハウスのメリットと建築費用について解説します。

 

コンパクトハウスのメリット

安い

小さな家は当然建築費用が安くなります。貯金が残しやすくなりますし、住宅ローンの負担も少なくできます。

 

住宅ローンの審査にも通りやすくなり、これまで返済能力の都合上持ち家は難しいと思っていた人でも、マイホームを持ちやすくなります。

 

また、浮いた費用を他の使いみちに回すこともできます。

 

老後のための貯金や教育資金はもちろん、旅行や習い事といった趣味の費用などに使って、人生をより豊かにすることもできます

 

掃除が楽

家が狭いので掃除の手間も減ります。

 

共働きで忙しい家庭でも、きれいな状態を維持しやすくなるでしょう。

 

物を置くスペースも少ないため持ち物も自然と減り、整理整頓も行いやすくなります。

 

壁の塗替えなどの大規模なメンテナンスを行う際も、小さい家なら費用を抑えられます。

 

動線が短くなる

掃除以外にも、料理や片付け、洗濯、支度などを行う際の動線が短くなります。

 

朝の忙しい時間でも移動にかかる時間を短縮できるため、毎日の暮らしが少し楽になります。

 

冷暖房の効率が良くなる

家が狭いので、当然冷暖房の効率も良くなります。冷えるのも暖まるのも短時間で快適。

 

光熱費も大きく節約できます。

 

コンパクトハウスを建てるための費用

25坪ぐらいまでの家ならば、1,000万円台から建てることもできます。

 

ローコスト住宅をうまく活用すれば、1,000万円台を切ることも不可能ではありません。

 

ただ、コンパクトハウスを建てるなら値段の安さだけでなく、経験や実績があるかどうかもしっかりと確認するようにしてください。

 

狭い面積に快適で使いやすい家を建てるためには、ノウハウが必要です。ただ単に普通の間取りを縮小して当てはめただけでは、ただ狭いだけの不便な家にしかなりません。

 

ハウスメーカーや工務店を選ぶ際には、実際の建築例や間取り案などをよくチェックし、どんな家を建てているかをよく観察してみましょう。

 

コンパクトハウスの建築費用例

実際にかかった費用についていくつか紹介します。参考にしてみてください。

 

・約2,000万円
エリア:神奈川県、間取り:2LDK、広さ25坪(木造・二階建て)

 

・約3,680万円
エリア:東京都、間取り:4LDK、広さ17坪(木造・三階建て)

 

・約2,500万円
エリア:大阪府、間取り:2LDK、広さ20坪(木造・二階建て)

 

・約2,000万円
エリア:東京都、間取り:3LDK、広さ23坪(木造・二階建て)

 

・約2,000万円
エリア:北海道、間取り:2LDK、広さ25坪(ユニット・平屋)

 

・約1,600万円
エリア:愛知県、間取り:1LDK、広さ24坪(木造・二階建て)

 

・約2,700万円
エリア:岡山県、間取り:3LDK、広さ25坪(鉄骨造・平屋)

 

・約4,000万円
エリア:千葉県、間取り:2LDK、広さ22坪(木造・二階建て)

 

・2,000約万円
エリア:北海道、間取り:4LDK、広さ24坪(木造・二階建て)

 

・2,900約万円
エリア:大阪府、間取り:3LDK、広さ14坪(2×4)

 

土地選びを大切に

コンパクトハウスを建てる際に大切にして欲しいのが土地選び。

 

コンパクトハウスに限らず、建物と土地、どちらか一歩にこだわるなら土地にこだわった方が後悔しにくいと言われています。

 

建物は建て替えやリフォームで失敗を挽回することができますが、土地は一度買ってしまうと形や場所を変えるのは困難になってしまうからです。

 

費用の抑えやすいコンパクトハウスなら、土地の条件にもお金をかけやすくなります。

 

狭い土地も選択肢に入るため、より利便性の良い場所を探しやすくなります。

 

ただし、便利な場所が安く手に入りそうだからと言って、すぐに飛びついてしまうのは危険です。

 

狭い土地は日当たりや風通しの問題が発生しやすく、隣家との距離も近いので騒音トラブルも発生しやすいです。

 

変形地の場合は建物がつくれる部分が限られたり、重機が入りにくかったりする場合も多いため、特に注意が必要になります。

 

土地選びで失敗しないようにするために、ハウスメーカーや工務店に土地探しを手伝ってもらうのがおすすめです。

 

土地探しと家づくりを同時に行えば、土地を買った後に気に入ったハウスメーカーが使えないことが判明するといった失敗もありません。

 

また、ハウスメーカーなどは不動産会社とのつながりもあるため、個人で土地を探すよりも良い場所を見つけやすくなります。

 

また、土地を選ぶ際に、家を建てる側だからこそ分かる視点でアドバイスをもらうこともできるようになります。

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