1000万で家は建つのか?(Yasu Hirataさんの体験談)
1000万円台で家を建てる方法
マイホームを建てるのであれば、できる限り自分自身の思うような家を建てたいですよね。
そんな際には注文住宅を購入するのがベストですが、どうしても注文住宅は高いと言うイメージがあります。
ですが、注文住宅でも1000万円台という破格の価格で住宅を建てることができる場合もあります。
ここでは、注文住宅で1000万円台の家を建てたいと言う場合に注意すべきことを紹介したいと思います。
土地探しを先に始めてはいけない
まず始めに、家を建てる際には土地探しと建築会社探しを一緒に行うべきである、ということに注意をしましょう。
大抵の人は、土地探しから始めてしまうのですが、それは失敗の大きな要因となります。
その理由としては、土地を売る不動産会社は土地だけを先に売りたいと思っており、家を建てる建築会社は家を建てるためのベストな土地を探している、という双方の意見の違いがあるからです。
そのため、土地探しから始めると、土地を売る不動産会社の意見を一方的に聞いた土地を手に入れてしまうことになり、家を建てる建築会社がベストだと思う土地では住宅を建てられなくなるからです。
後述しますが、どのような土地なのかも住宅の値段を大きく左右する要因です。
なので、土地探しと建築会社探しは同時に始め、並行して双方の意見をきちんと取り入れた住宅を探すのがベストだと言えるでしょう。
なお、土地を探し始めてから見つかるまでは平均で1年はかかりますので、早めに準備をしましょう。
坪単価は業者ごとに違うことに注意する
坪単価は広告やチラシなどに良くかかれていますが、坪単価だけが住宅の価格である、と言う訳ではありません。
例えば、坪単価が40万円ならば、30坪で1200万円などという計算ではないと言うことです。
さらに言えば坪単価は建築会社ごとに定義が全く違い、一般的な坪単価としては建築費用の7割程度を占めるものでしかありません。
そのため坪単価がどれだけ安くとも、残りの3割の中に、工事にかかる費用や諸費用が別にかかるので、坪単価にだけ注目をしていたら必ず予算オーバーしてしまいます。
もちろん、坪単価が安い方が料金自体は安くはなりますが、そればかりにとらわれないように注意をする必要があると言えます。
なお、見積もりの段階で2社から3社位を見て調べておくのが、無駄な費用を抑えるために必要な作業となります。
建築費用は土地の形によって違うことを知る
先にも少し触れましたが、土地の形状によっても費用が変わります。
変わるのは基礎工事費用で、土地の形状がよりシンプルであるほどに値段は安くなります。
一番安くなるのは正方形の土地ですね。
ついでに言えば、平屋よりも2階建て、3階建てよりも2階建ての方が、面積や基礎の影響を受け手値段が安くなります。
会社選びがかなり重要な要素
そして、1000万円台に抑えながら住宅を建てるために、一番気にすべき問題だと言えるのが、建築会社の選び方です。
建築代は材料費、人件費、販売促進費の三つによって決定されます。
つまりはこれらの総額が安くなるような建築会社を選ぶのがベストと言うことになります。
1番安くなるのは工務店で、住宅メーカーなどのCMなどを頻繁に出しているような業者であればあるほどに、費用は高くなります。
それも、人件費や販売促進費などが掛かっているからですね。
なお、工務店でも大手住宅メーカーに負けないようなクオリティの住宅を建てられるような場合もあります。
特に、工務店は地域密着型となるので、その土地に合った設計をしてくれ、さらに人件費も安く宣伝費はほとんどないので、ほぼ材料費だけがかかると思ってもいいでしょう。
もちろん、大手のハウスメーカーにはそれなりのメリットはありますが、やはり値段がどうしても高くなります。
だいたい、工務店の1.5倍はかかると思った方がいいでしょう。
スーモカウンターが主催する無料講座は、ハウスメーカーや工務店を探したい人に好評でおすすめです。
予算以上に大切な事
住宅を建てるにあたっては、予算の設定だけに目を向けていてはいけません。
どれだけ予算の設定をしていたとしても、最終的には初めに決めた値段よりも高くなるような住宅にしてしまうことがほとんどです。
理想を反映させようとするからですね。
もちろん、そのような予算のふくらみを抑えることもかなり大切です。
予算が膨らめばそれだけ住宅ローンに苦しめられる期間が増えてしまいますから。
そこで、大切な事として言えるのが、自分自身に合った建築業者の担当を見つけることです。
結局は住宅を建てる際には人通しのやりとりを通じて行われるので、誰と話し、相談し、交渉をするのか、ということは非常に重要な点です。
担当者選びを怠っていると、とにかくオプションを付けようとしてくる担当者などと出会って、予算が膨らまされるだけではなく、何かしらのトラブルの原因を抱えてしまう恐れもあります。
なので、担当者選びも土地選びと同じ位、慎重に行うようにするといいですね。
注文住宅相談サイトを利用しよう
そもそもどこの業者に頼めばいいのか分からない、という方もいるでしょう。
さらに、時間的に長時間の調べ作業や相談などができないと言う人も多いと思います。
そのような際に非常に便利なのが、注文住宅相談サービス「スーモカウンター」です。
間取りや見積もり、予算などの相談に乗ってくれますし、住宅展示場などに行かなくとも、土地探しから全てを任せて、好みの住宅を簡単に作ることができます。
自宅に居ながら、疑問点の相談などもできるので、時間的に余裕が無い方でもピッタリです。
ぜひ、自身の夢の、希望通りの住宅を作るために、こちらのサイトも利用してみてはいかがでしょうか。
今は、注文住宅を1000万円台で建てることもできる時代です。
私自身の家について後ほど紹介しますが、工夫次第でローコストでも理想のマイホームが持てるなんて最高です。
1000万円台で家を建てるまでの流れ
まず私は最初に予算を1000万円台と決めました。
当然土地代は含みません。
こんなローコストで家がたつのかどうか、まったく知識も経験もなかったわたしは、その道のプロに相談することから始めました。
CMや雑誌でおなじみのリクルートが運営する無料講座、相談会があり、これを利用させてもらいました。
今ふりかえると結局はこれに参加したことが成功の最大要因でした。
1000万円台で家を建てたい方向けの無料講座がちょうど開催されており、この講座でいかにして予算1000万円台で理想の住宅を建てるかということを学びました。
その後、細かい疑問や質問などがあったため、個別相談会にも参加し、あらゆる相談をさせてもらいました。
ここで一番よかったのは、聞いたこともないような地元の工務店を複数紹介してもらったことです。
具体的には、タツミプランニング、優建築工房、カキザワ工務店、伊庭工務店などです。
なんといっても住友林業、ダイワハウスなどの、だれもが知っているような大手ハウスメーカーと比べて圧倒的に料金が安かったです。
この講座と相談会は、いまでも開催されているようです。
詳しくは以下のページを確認してみてください。
1000万円台の家ってどんな家?
1000万円台の家をインターネットで調べてみると、以下のような家が出てきます。
見た目もおしゃれで十分なクオリティですよね。私の家はこんなにオシャレじゃないのですが、十分満足できる造りになりました。
1000万円台で建てた私の家の自慢話
私が注文住宅で家を建てたのは昨年です。
建坪25坪ほどの平屋なのですが、いろいろと細部にこだわりをもって建てる事ができました。
まず、扉なのですが、全ての扉を引き戸にしました。これは、万が一地震が発生したときに、物が扉の前に落ちてきた時扉が開かないということがあるので、引き戸にしました。
また、バリアフリーにしたので、車椅子で移動する時も、扉の開閉がしやすくなるというのと、25坪という小さな空間のため、出来るだけ扉が廊下を占領しないようにという思いで引き戸にしました。
次に、リビングの天井をかなり上げました。
これも少しでも家の中を広く見せようということで、天井の一番高いところが5mぐらいなのですが、かなり高くて、外から見ると小さく見えるのですが、家の中に入ると広く感じると、遊びに来た知人友人たちは口を揃えて言ってくれるので、天井を上げた効果がしっかりと出ていて良かったです。
あと、ロフト(屋根裏収納)が欲しかったのですが、折りたたみ式の階段では、荷物の上げ下ろしが大変で結局ほとんど使えないというのがオチですので、うちは普通に階段を作り、屋根裏に13帖ものスペースを確保しました。
建築法の関係で屋根裏部屋の天井が1.4m以下にしなければいけないのですが、それでも充分なスペースが出来、大きな荷物も楽に上げ下ろしが出来ます。
また、この階段も遊びに来た人たちは、平屋なのにどうして階段があるのかと、不思議に思われるのですが、屋根裏部屋だというと、必ず階段を上り部屋を見に行きます。
そしてこれだけ広いといいねえと言われます。
階段の下のスペースがもったいないので、テレビ台を置けるスペースを空けてもらい、階段下にテレビを置くことで、リビングも広く使うことが出来ますので、このスペースもお気に入りです。
自分好みに作れるので家に愛着がわきます
注文住宅を建てる前は決して安い買い物ではないし不安だなという思いが大きくありました。
でも実際に建築を終え住み始めてみると、想像以上に快適でこの家に引っ越してくる前の生活が思い出せないほど馴染んでいます。
注文住宅のメリットといえば間取りが比較的自由に決められる点だと思います。
自由設計という言葉は魅力的ですよね。
我が家は夫婦と子1人の家族構成ですが、拘ったのは1人1部屋のプライベートスペースを確保することでした。
子供部屋やご主人の書斎などを作る方は多いと思いますが、我が家では妻の個室も作ろうと決めたのです。
結果的に、これは凄く成功だと思ってます。
まだ子供が小さいので夫婦ともに、自分の部屋で過ごす時間は大して多くはありません。
しかし自分のプライベートスペースが確保されているというだけで気持ちに余裕ができます。
リビングやダイニングの内装はお互いに譲歩しあいながら、各個室は思う存分やりたいようにと出来たので、共有スペースのインテリアでも揉めることも少なくてすみました。
その他にもリビング階段を取り入れたり、お風呂の脱衣所を標準より広めにしてもらったり、階段の傾斜を緩めてもらったりと注文住宅でないと拘れないような間取りを色々と取り入れられたので家への愛着もひとしおです。
色々と節約して1000万円台で家を建てましたが、費用が安いからといって家の質が低くなるわけではないですし、なるべく安く建てられるに越したことはないですよね。
私のように1000万円台で家を建てたいと考えている方がいれば、まずは無料講座で知識をじゅうぶん仕入れ、個別相談会で具体的な相談をするのがおすすめです。
そういった無料サービスを徹底的に利用しつくして後悔しない家づくりをぜひ実現してください。
Written by Yasu Hirata
Chiba Pref.